2022.07.28 【半導体/エレクトロニクス商社特集】立花エレテック200年企業へ基盤づくり、25年度まで売上高2000億円以上計上へ
布山 社長
立花エレテックは、布山尚伸社長の下で中長期経営計画「NEW C.C.J2200」(2021~25年度)を推進。長期ビジョン「安定成長で200年続く企業」に向けて「200年企業になるための基盤づくり」に取り組む。
創業100周年の21年度を過去最高の業績で飾り、渡邊武雄代表取締役会長から6月にバトンを受けた布山社長は「渡邊会長が22年積み重ねてこられた人基軸経営を継承し、次の100年に向けDX化を進め、変化する時代に対応して安定成長できる企業体に変革させていくことが私の使命だ。さまざまなことが起き、経営環境は予断を許さない。肩の荷は重いが、ポジティブ志向でいく。まずは25年度まで継続して2000億円以上、できれば5年平均2200億円の売り上げを計上できる基盤を築きたい」と話す。
FAシステム事業は▽M2Mビジネス▽システムビジネス▽ロボットビジネス▽3Dプリンタービジネスを推進。4月にFAシステム戦略事業部にシステム、ロボットビジネスを担うFAシステム本部を新設。FA機器事業部で機器ビジネス、産業メカトロニクス事業部で産業メカトロニクス、3Dプリンターを拡販。顧客ニーズに応じた機器、システム販売に注力する。
半導体デバイス事業は商流変更に的確に対応できる組織に再編。液晶、アナログIC、ストレージなど6プロジェクトをつくり、どの商材をどのユーザーに拡販するかきめ細かく戦略を立て進める。
施設事業は、前中期経営計画に続き地域のサービスレベルの均一化に取り組む。特に関東、中部の顧客基盤の確立に力を入れる。MS事業は、ものづくり商社事業として立体駐車場の鋼材加工などメタル金属加工を拡大。基板実装などのEMSは資材調達力を含め製造委託先を見極め日系のほか、中華系などアジアで幅広い製造委託先の開拓を進める。
海外事業は、拠点のローカル化を進め、アジアにおけるローカルマーケットの開拓を加速。国内で築いた技術商社の地位を中国・ASEANを中心とする海外でも確立する。