2022.08.01 各地の量販店・地域店 4Kテレビの販売動向有機ELやインチアップ訴求

地域店では個展での提案も(カノデンキ)

 動画配信サービスなど新しい楽しみ方が増える4Kテレビ。地上デジタル放送への完全移行から11年が経過し、買い替え需要が高まる中、各地の量販店や地域店では有機ELやインチアップなどの提案に取り組んでいる。

 ヤマダデンキテックランド柏店(千葉県柏市)では、4Kテレビはパナソニックやソニー、シャープ、船井電機を中心に販売を伸ばしていて特に有機ELが好調だ。

 「有機ELは認知度も高く、お客さまに求められている」と同店副店長は話す。リビングでの使用を目的とした来店客が多く、55型と65型が人気。以前よりも大型サイズが売れるようになった。

 同副店長は「今のテレビは以前よりも画面を囲う黒い枠が細く、画面サイズ自体は同じ大きさでも、テレビ自体のサイズが小さくなっている」と話し、設置しやすくなった点も大型サイズの人気につながっているとした。

 エディオン小牧店(愛知県小牧市)は、4Kテレビが買いやすい価格帯となってきたため、画面の大型化の傾向を強めている。

 2Kテレビからの買い替えで10インチアップし、平均販売サイズが50型クラス。高画質のネット動画視聴のために有機ELの構成比が20%を占め、55型や65型の販売が増加している。

 ワタナベ電器(京都府八幡市)は、今秋開催されるワールドカップサッカーなどに向けてテレビの提案を強化する。最近ではアメリカの大リーグが注目を集めていることから、スポーツ関連を総合的に提案する方針だ。

 カノデンキ(福岡市東区)でも、テレビ全体では有機ELの構成比が高まっていて、単価も上がっている。店頭で液晶との違いをアピールしているほか、接客の中で積極的に訴求することで販売を進めている。
(2日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します)