2022.08.03 【コネクター総合特集】サムテックジャパンカスタマーサービス徹底など重視
サムテックジャパンは、米国の産業用コネクターメーカー、SAMTEC社の日本法人。同社が重視するのは①カスタマーサービスの徹底②ミニマムオーダー③カスタム製品対応。米ビショップのコネクターメーカーランキングで2021年も総合ナンバーワン評価を獲得した。
サムテックジャパンの22年度上期(1~6月)の業績は、受注額が前年同期比約20%増、出荷額は昨年来の高水準の受注残もあり、同約54%増と大幅に増加した。光関連や高速伝送関連製品などが業績をけん引している。
日本市場での重点拡販製品は、引き続き、架橋配線可能な光コネクター「FIREFLY」のビジネス拡大を図るとともに、COM-HPC規格エンベデッドモジュール対応のアクセラレート「HPシリーズ」、次世代ハイスピードコネクター「NovaRay(ノバレ)シリーズ」などのデザインイン活動に力を注ぐ。
FIREFLYでは、PCI EXPRESS対応品の超小型光通信システムモジュールの提案に力を注ぐ。PCIeプロトコルGen3/Gen4を光通信で100メートル送受信できる(Gen4は年内にリリースの予定)。独自の極小化されたモジュールにより、設計工数削減や基板の省スペース化に貢献する。
SAMTECが重視するのは①カスタマーサービスの徹底②ミニマムオーダー③カスタム製品対応。カスタマーサービスはスピードを特長とし、顧客の求めるデリバリー、納期順守、サンプルは24時間以内の出荷がポリシー。
同社はシンガポールに「ディストリビューションセンター」(大規模物流倉庫)を建設中で、22年内の運用開始を予定。スピードを重視した顧客サービスの充実につなげる。