2022.08.05 【SMT/SMD特集】KOAモールド形巻線抵抗器「MWSシリーズ」高ヒートサイクル耐性実現

「MWS5」

 KOAは、生産現場で面実装部品やリード付き部品が混載していることで実装方法が統一できず、効率が上がらないという業界の課題に対し、手作業で実装することもあるリード付き部品を面実装化し、自動実装することで生産効率の向上に貢献する。

 同社のモールド形巻線抵抗器「MWSシリーズ」は、リード付き巻線抵抗器をモールドパッケージすることで面実装に対応する。巻線抵抗器の高いパルス耐性に加え、端子応力緩和構造により高いヒートサイクル耐性(1000サイクル保証)を実現する。また、定格電力は5Wと高く、外装パッケージに難燃性樹脂を使用したため、耐熱温度200度と高温環境下での使用が可能となり、回路の小型化や部品員数の削減に貢献する。

 積層酸化物チップバリスター「NV73シリーズ」は、比較的大きな過電圧の誘導サージ対策向けに、3225/4532/5750ミリメートルサイズを取りそろえており、小型のディスクバリスターの面実装化を推進している。中でも5750ミリメートルサイズは、バリスター電圧82Vでエネルギー耐量14(J)、サージ耐圧4500(A)とφ14ミリメートルのディスクバリスターに匹敵する耐量(同社比)を実現し、ディスクバリスターの面実装化を実現する。

 省人化、高効率生産などを目的とした超スマート社会実現に向けて世の中が進化する中、同社はMWSシリーズ/NV73シリーズによって、自動車市場や産業機器市場での面実装化の要求に対応する。