アルミ配管設備工業会（APEA）が、銅に代わる材料としてアルミを冷媒配管に使用するため配管の規格化を行ったことを受け、パナソニックは、2022年9月受注分から、業界で初めてアルミ冷媒配管で施工した業務用電気空調機器のメーカー機器保証を開始する。

　近年、銅の需要が拡大し、価格も高騰する中、銅に代わる素材としてアルミに着目。

　これまで、設計基準が未整備であることや、材料変更による空調機器の故障リスクの懸念から、冷媒配管のアルミ化は進んでいなかったが、APEAがアルミを冷媒配管に使用するために、配管の規格化を行った。

　これを受け、パナソニックでは、業務用電気空調機器を対象に、アルミ冷媒配管で施工した場合の性能および安全性に関する検証を行い、このたび、9月受注分から、アルミ冷媒配管で施工した業務用電気空調機器をメーカー機器保証の対象とすることを決めた。

　対象となるのはビル用マルチエアコン、オフィス・店舗用エアコン。アルミ冷媒配管に変えることによって、CO₂排出量の約3割削減（リサイクル時の銅と比べたCO₂排出削減量）や、軽量化などに伴う冷媒配管工事の施工20％省力化、といった効果がある。

　（9日の電波新聞／電波新聞デジタルで詳報予定です）