2022.08.17 河野デジタル相、「やりがいのある職場」づくりに意欲大臣室のオープン化も 就任式で語る

退任・就任式で記念撮影に応じる牧島かれん前デジタル相(左)と河野太郎デジタル相=17日、東京都千代田区

牧島かれん前デジタル相(左)の退任のあいさつを聞く河野太郎デジタル相=17日、東京都千代田区牧島かれん前デジタル相(左)の退任のあいさつを聞く河野太郎デジタル相=17日、東京都千代田区

 河野太郎デジタル相は17日、東京都千代田区のデジタル庁で開かれた政務三役の就任式で、やりがいを感じる魅力的な職場環境を整える決意を述べた。大臣室をオープンにして、職員の声に積極的に耳を傾ける考えも示した。

 河野氏は「職員の皆さんが『デジタル庁で働いて良かった、面白かった、やりがいがあった』と思えるような職場環境や業務内容にしていかなければならない」と力説。さらに大臣室をオープン化する意向も示し、「『大臣に一言言わにゃいかん』というものがあったら、時間のある限りお目にかかります」と職員に呼びかけた。

 また河野氏は、人材が回転ドアを通るように官公庁と民間企業の間を行き来する仕組みにも言及。デジタル庁が回転ドア方式の「お手本」となる必要性を強調した上で、同庁で働いた民間人材に再び国の仕事をしたいと思ってもらえるような職場づくりに意欲を見せた。「皆さんの仲間で霞が関を辞めて民間に行った人がいたら、『もう一回、国のために一肌脱がないか』と積極的に声をかけてもらいたい」とも話した。

 さらに「各省庁の横をつなぎ、都道府県・市町村と縦をつなぎ、国際的なところともつながる。それをやりながら世の中を便利していく。そういうデジタル庁なんだということをしっかりと発信したい」とも力を込めた。

 デジタル庁は2021年9月1日に発足。翌月4日発足の岸田内閣で初入閣した牧島かれん氏が、初代デジタル相の平井卓也氏からバトンを引き継いだ。

 牧島前デジタル相は退任のあいさつで、デジタル庁の立ち上げをけん引した平井氏を「井戸を掘って水を与えた人」と例えた上で、「土を耕し種をまき、どの方向に進んでいくのかという支柱も立てて、つるが進むよう努力してきた」と在任期間の約10カ月間を振り返った。続けて、「皆さんのおかげでつぼみが花を咲かせようとしている。(3代目の)河野大臣の力で大輪の花を咲かせる1年になってほしいと祈願している」とも語った。