2022.08.23 アートステージ(大阪府東大阪市) 厚紙でできたサステナブルなピアス

アートステージの「かみピアス」。チャーム部分は厚紙でできており、サステナブルなアクセサリー

 モノづくり企業が集積する大阪府東大阪市で、化粧箱を企画・製造するアートステージ(大阪府東大阪市)が、紙製のアクセサリーづくりに取り組み始めた。チャーム部分が厚紙でできたサステナブルなピアスで、軽くて快適な着け心地だ。

 同社は1988年創業で、化粧品や酒のパッケージとなる貼箱や組箱を企画・製造している。その中で培ってきた独自技術を用いながら、機械だけでなく、丁寧な人の手作業により、上質な紙箱を多々製作してきた。

 しかし、新型コロナウイルス感染症の流行によりインバウンド向け製品の需要がなくなったことで受注数が減少。厳しい状況に置かれた。同社の松場友弥さんは「当社のノウハウを活用し、新たにBtoC向けの製品を開発しようと考えた」と話す。

 そこで、松場さんが企画したのが「かみピアス」だ。チャーム部分は機械で丸くくり抜かれた厚紙でできている。同様のアクセサリーも既にあるが、黒色の紙を使ったものが多い。松場さんは「レーザーでくり抜くと黒く焦げてしまう。しかし、当社のノウハウにより焦がさずにくり抜くことができるため、カラフルな紙を使える」と説明する。

 同社は現在、クラウンドファンディングで支援者を募っている。多くの女性たちの耳が「かみピアス」で彩られる日も遠くない。