2022.08.30 【ソリューションプロバイダー特集】サンテレホン 鈴木 健一社長ソーシングソリューションなど5つを強化

 ICT市場は、半導体不足、原材料の高騰など懸念材料はあるものの、働き方改革、DX、都市再開発、行政のデジタル化など好材料がそろっている。

 当社の2022年度上期は、前年比110%と好調に推移。テレワークが定着し、よりグレードアップさせる高品質な製品の需要は伸びている。中でもネットワークカメラは前年比で高く伸びている。従来の防犯目的だけでなく、人工知能(AI)や画像解析技術を使った人流解析など映像ソリューションとして用途が広がっている。ソリューション営業、提案営業の強化が実ってきた。

 下期も現在の好調を持続し、通期でも計画通り前年比110%売り上げ達成を見込んでいる。22年度は、①ソーシングソリューション②テクノロジーソリューション③プロダクトソリューション④ロジスティクスソリューション⑤統合プラットフォームソリューション、の五つのソリューションを強化している。

 ソーシングでは戦略パートナーと組み、調達力を強化し、適正な価格で品質のよいモノを提供していく。テクノロジーでは設計、保守までトータルにサポートし、企業のDX/GXを支援する。ロジスティクスでは10月に本社物流センターを移転拡充し、西日本物流センターと合わせ、全国一律1DAY配達を目指している。また、フォーキャストと連動した統合プラットフォームを構築し、ECサイトとも連携して見える化を図り、利便性を向上させる。

 長期計画では、売上高倍増の1000億円を目指している。既存事業の拡大とともに、新規事業、海外事業を強化する。新規事業では、洋上風力発電設備用の雷保護システム、太陽光発電パネルや蓄電池のリユースビジネスを開始した。海外は、ベトナム、タイを拠点にASEANビジネスを強化していく。

 6月に社長に就任したが、今後の経営の方向性として、自ら考えチャレンジする自律行動型の社員を育成し、持続可能な社会の実現に向けて、創造性に満ちた新しいソリューションを提案する企業を目指したい。