2022.08.30 【ソリューションプロバイダー特集】NSW・多田尚二社長顧客のサステナビリティー支援

 8月3日付で社名を「日本システムウエア」から「NSW」に変更した。これまでも社名の略称として使っていたが、今後は正式社名として展開していく。

 前中期経営計画の最終年度だった2021年度は売上高434億円、営業利益49億円と10期連続で増収増益となり、過去最高業績を更新した。ICTの市場環境が堅調に推移している上、国や自治体の各補助金申請システム案件などが業績に貢献したとみている。

 デジタルトランスフォーメーション(DX)関連も着実に伸びてきている。数年来「DXファースト」を全社スローガンとして掲げ、クラウドやIoTなど長年培ってきたノウハウを活用して支援を進めてきた。DX関連事業の売り上げも、目指していた100億円を達成。これまでの施策が成果につながってきた。

 ただ、今まではデジタルの導入が中心だった。DXはデジタル技術を導入し変革していくことが本来の姿だ。その意味も込め、22年度からの新中期経営計画では「デジタル変革による社会と企業の持続的成長の両立」を基本方針に、「DXファースト」と「共創」をコンセプトに掲げた。顧客と一緒になってDXを進めたい。

 新中計では24年度に売上高500億円、営業利益率11%以上を目指す。当社はデバイス、組み込みシステムからSI、サービスまで全方位で支援できる総合力が強みだ。今年度からは企業向けシステムの「エンタープライズ」、クラウドやIoTなどの「サービス」、組み込みの「エンベデッド」、LSI開発などの「デバイス」の4事業領域で展開していく。

 各事業分野ともこの先の成長領域はDX関連になるとみている。サービス事業をけん引役としながら各事業が着実な成長を遂げていくことで500億円を実現したい。

 社名変更と合わせてNSWのキャッチコピーを「ニュー・サステナブル・ワールド(Byデジタル)」とした。顧客のデジタル化を推進してサステナビリティーを支援するとともに、社内の意識改革や教育にも取り組んでいきたい。