2022.08.30 【ソリューションプロバイダー特集】三菱電機ITソリューションズ 山本徹雄社長他社クラウドと連携しDX強化

 2022年度上期のICT市場は、DXニーズに支えられ順調だ。中堅・中小企業を主要事業領域としている当社も、全般的に回復傾向にある。

 一方、長引く半導体・部品の供給不足の影響から、機器の調達遅れが継続している。

 業種・分野としては、引き続き保険薬局・介護といったヘルスケア・ライフサポート分野が好調だ。新たに保険薬局向けの新サービス〝次世代コミュニケーションサービス〟を開発。第1弾として「電子薬歴サービス」の提供を23年前半に予定している。順次、DXに必要となる機能を拡張していく。

 製造業も、DXへの対応で基幹系システムの更新需要が堅調だ。スケジューラーとの連携などにより、業務改善要求も活発になってきている。製造業でも世界的なサプライチェーンの見直し、EVの進展など産業構造の大きな変化への対応が求められている。

 クラウドの急速な進展に対しては、二つの施策を推進していく。

 一つめは、DX対応の強化策として、自社パッケージと他社クラウドを連携させた「ハイブリッド型のサービス」を推進する。他社の有力なクラウドアプリケーションとの連携を強化し、競争力のあるソリューション、サービスとして提供していく。

 二つめとして、今後大きく伸びると予想されているSaaS市場への取り組みを強化する。自社に加え、市場で実績のある他社も含めた複数のSaaSの組み合わせで、課題解決できる仕組みを提案する。

 社内経営基盤の強化策として23年10月に予定する基幹システム刷新とともに業務プロセスや経営基盤の強化と、データを基にした能動的な活動ができる基盤を構築する。

 中堅・中小企業をターゲットとしている当社は、ビジネス環境が大きく変わっていく中で大きな転換期を迎えている。

 これまでの業種別の実績・ノウハウを生かしながら、クラウドのように急速に進む技術も取り込み、より良いシステムとサービスを提供する。持続的な成長が実現できる取り組みを進めたい。