2022.08.31 【エンターテインメント特集】竹島宏(テイチクエンタテインメント)デビュー21年目、飛躍誓う

「一枚の切符」はAタイプとBタイプの2種類

「一枚の切符」発売イベントではフラワーアーティストとコラボも(東京都内で)「一枚の切符」発売イベントではフラワーアーティストとコラボも(東京都内で)

ファンへの感謝と歌への情熱

歌謡曲でムーブメントを

 竹島宏(テイチクエンタテインメント)は、ファンへの感謝と歌への情熱を大切に、デビュー21年目を迎えた。「一人の人間として、いま歌手でいられることをありがたく思っている。〝好き〟だけではできないことであり、感謝の気持ちでいっぱい」と晴れやかな表情を見せ、「歌謡曲でムーブメントを起こしたい」と力を込める。

 竹島は7月24日に東京都目黒区の恵比寿ガーデンプレイスでコンサート「Birth~キセキ~」を開いた。

 集まった取材陣を前に「やめたくなるぐらいつらい状況になったこともあったが、ファンの皆さまの存在を心で感じて励まされた」と語った竹島。歌手生活20年については「おめでとうと言われて初めて実感する。夢中で歌っていたら、気付くと20年が経っていた」と振り返る。

 ファンへの思いはコロナ禍で一層強く感じたそうで、「活動方針で悩んだとき『会うのを楽しみに頑張る』とメッセージをいただいた。待っていてくれる人がいるなら最高の歌を届ける準備をしようと前向きに取り組めた」と語る。

 手紙だけでなく、ツイッターやインスタグラムなどのSNSでファンと交流を続ける竹島。「孤独を感じていた時、ファンの思いが伝わり、孤独から解放されて温かい気持ちになった」と言い、「歌手でよかった。声が出る限り一生歌い続けたい」と感謝の思いをにじませた。

 ◇自分は「歌のマニア」

 竹島は自身を「歌のマニア」と表現する。「歌えば歌うほど学ぶことがあり、終わりはない。ピアノの調律と同じ」と今でも週一回レッスンに通い、トレーニングを続けている。

 「20年歌い続けるとクセやあかが付く」「曲ごとに変化させる歌い方を意識することで表現方法が増え、歌詞が届けやすくなる。より良い一曲を届けるためにレッスンは欠かせない」と力説。現在は、音楽理論に則った歌い方を心掛けているという。〝生涯歌手〟を目指す竹島は「年齢を重ねると筋肉がやせて声帯も変わる。やせ細る中の表現を追求し、90歳でもステージに立ちたい」と笑顔を見せた。

 ◇素敵な歌を届けたい

 6月15日に「一枚の切符」(山田ひろし作詞、幸耕平作曲、坂本昌之編曲)を発売した。同曲を「サビから始まるハードで歌うのに気合がいる」と竹島。20周年記念シングル「プラハの橋」とつながりがある歌詞が特長で、ファンからは「泣ける曲」と評判がいい。

 「今後、CDがなくなる時代が来るかもしれない。それでも素敵な歌謡曲を届けたい」。

 あらためて今後の目標を聞くと「野外フェスに出演して歌謡曲に興味を持ってもらえるきっかけを作りたい」と抱負も。大好きな歌謡曲の発展のため、これからもファンと二人三脚で歩みを進める。