ニチコンは、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーで車載、通信分野の要求に応えた高リプル電流、低ESR性能に優れた125度4000時間保証「GYF」を開発し、市場に投入した。現行「GYE」と同一サイズでありながら1ランク高容量化、「GYA」からは2ランク高容量化した。φ6.3×7.7L、φ8×10L、φ10×10Lサイズは耐振動構造に対応している。

　チップ形アルミ電解コンデンサーにおいては、低蒸散性電解液を採用し、5G基地局ニーズに対応した高温度長寿命125度5000時間保証「UYA」を昨年9月に市場投入した。高温度リフロー条件でも良好なはんだ付け性を実現している。

　基板自立形アルミ電解コンデンサーは、サーバー、スイッチング電源の小型化、省スペース化のニーズに応え、現行「LGX」より最大33％小型化した業界最小レベルの105度5000時間保証「LGC」を昨年10月にラインアップした。基板自立形として業界最高レベルの高温度対応125度3000時間保証「LHT」もそろえた。

　フィルムコンデンサーは、電動車の主機モーター駆動インバーター平滑用「EM」の搭載車種が増えている。

　蓄電デバイスは、エネルギー密度とパワー密度を両立した小形リチウムイオン二次電池「SLB」をIoTやウエアラブル機器向けに供給している。最大20Cでの急速充放電性能を有し、10Cレートで2万5000回以上の充放電が可能。マイナス30度でも充電でき、0.01Cの低レートでの充電も可能。破裂・発火の危険性が極めて低い。φ3.3、φ4サイズ品を追加し、定格も拡大している。

　電気二重層コンデンサーは、スマートメーターのバックアップ電源の要求に対応した業界最高レベルの85度1000時間（2.5V）保証「JUH」を開発した。車載向けバックアップ電源用に現行品より抵抗を4分の1以下、耐久性は2倍の2000時間の「JUA」を市場投入した。