2022.09.14 「明るい服装で交通事故の削減に」、JA共済連など3者が着衣の見え方診断ソフト開発
「見えチェック」による診断の様子
夕暮れ時や夜間の車と人の交通事故を減らすために、JA共済連とトヨタ・モビリティ基金、岩崎電気が共同で、服装の見えやすさを診断するソフトウエア「見えチェック」を開発した。輝度分布などを解析できる岩崎のシステムを応用したもので、昼間や薄暮、夜間でドライバーから着衣がどのように見えるかを3段階で評価してくれる。
車と人の交通死亡事故は、一日の中でも午後5時台から午後7時台が最も多く発生している。そのため、日没時刻の前後1時間の薄暮の時間帯で特に注意が必要。薄暮の死亡事故の発生件数は、昼間に比べて約3.6倍だ。
見えチェックは、グリーン背景の前に立ちカメラで撮影することで、昼間、薄暮、夜間の三つの時間帯におけるドライバーからの自分の見え方がシミュレーションできる。明るい服装であれば見えるとされる約38メートル先、反射材着用であれば見えるとされる約57メートル先の二つの距離でそれぞれの時間帯の見え方を診断。A~Cの3段階で評価する。このシステムを使い、今後各地で交通安全についての啓発活動を行う考えだ。
JA共済連の農業・地域活動支援部の松尾一孝部長は「ソフトウエア(見えチェック)の体験活動を新たなプログラムとして全国展開し、交通事故削減に貢献したい」とし、「明るい服装と反射材の着用率の向上で、事故減少につなげていく」と展望を語った。