2022.09.16 【抵抗器特集】抵抗器メーカー各社 高付加価値品開発に磨き

 抵抗器メーカー各社は、エレクトロニクス技術の高度化や将来ニーズに対応した新製品・新技術開発に力を注いでいる。

 業界の技術変化の速度が速まり、技術要求が一層高度化する中で、各社は最先端の基盤技術を活用した高付加価値製品の開発に磨きをかけている。

 分野別では、スマートフォンやタブレット端末、ウエアラブル端末などの高機能モバイル機器や自動車/車載電装機器、各種産業機器・製造装置、通信基地局などに照準を合わせた技術開発が活発。

 加えて、医療/介護/ヘルスケア関連や、ロボット、省エネ家電、環境/エネルギー関連、高精細画像システム、高速大容量通信インフラなどの分野へのR&Dやグローバルマーケティングに力が注がれる。

 特に最近は、ADAS/自動運転技術の高度化や車の電動化に対応する高性能な車載用抵抗器、第5世代移動通信規格5G対応端末向けの小型・高性能抵抗器、産業機器向けの高精度・高信頼性抵抗器などの開発に重点が置かれている。

 各社は、市場ニーズである小型・薄型化や高精度、高信頼性、高耐圧・大電流対応、長期安定性などに寄与する新製品開発や製品ラインアップ拡充を加速させている。技術課題の解決に向け、材料の見直しなども進む。

 持続的な成長のための新規事業創出への取り組みも活発。中長期での新ビジネス創出や販路拡大など視野に、産学連携活動やM&A/アライアンス戦略にも力が注がれている。