2022.09.16 【抵抗器特集】KOA 耐パルス抵抗器SG73Pシリーズ、機器の小型化に貢献
KOAは、高い信頼性を必要とする自動車関連機器から、IoT関連機器、環境・省エネ関連機器、エアコンなどの白物家電までさまざまな用途に各種抵抗器を提供している。近年、これら機器の部品点数増加、さらなる高密度化が進み、搭載部品にもより小型かつ高性能への要求が高まっている。
耐パルス抵抗器SG73Pシリーズは優れた耐パルス性に加えて同サイズの汎用抵抗器と比較して高い定格電力を保証しているため、同一定格電力の汎用(はんよう)品から小型製品への置き換えが可能で機器の小型化に貢献。1005ミリメートルサイズでは業界最高レベルの定格電力0.25Wを実現したSG73P1EWを昨年リリースし、同じ定格電力の同社汎用チップ抵抗器2012ミリメートルサイズと比較して2ランクのサイズダウンが可能。
機電一体化などによる熱環境の厳しい車載ユニットや温度変化が繰り返される過酷な環境で使用されるセットでは優れた耐熱性や接続信頼性が求められる。最高使用温度175度、マイナス55~プラス175度のヒートサイクル試験を1000サイクル保証した高耐熱かつ、耐ヒートサイクル性に優れたHSG73P-ATシリーズを新たに追加し、機器の信頼性向上に貢献する。
極小サイズのチップ抵抗器開発も進めており、0201ミリメートルサイズの超小型厚膜チップ抵抗器RK731Dの量産相当品のサンプル提供を開始した。長さ×幅×高さの寸法が0.25×0.125×0.125ミリメートルの角柱形状・6面電極を採用することで、小型部品で懸念される部品強度やリフロー実装時のセルフアライメント性向上、はんだボール抑制など実装信頼性向上を図った。定格電力0.02W、抵抗値範囲10~1MΩ、抵抗値許容差プラスマイナス1%/5%を実現し、通信モジュールやウエアラブル端末などに適した製品。