2022.09.16 【抵抗器特集】釜屋電機 車載グレードの高付加価値チップを充実
釜屋電機は、自動車分野を成長戦略の柱に位置付け、車載グレードの高付加価値チップ抵抗器のラインアップを充実させるとともに、さらに拡充を進める。マレーシア工場拡張などを通じて、全社の車載向け生産能力は今年度、3年前の20倍に拡大。車載向け製品の品質確保を一層進めるため、民生向けとの差別化を図り、高信頼性を特長とする。
具体的には▽車載向けに専用ラインを設け、作業環境をダスト低減化▽特別なトレーニングを受け、社内テストに合格した専用オペレーターが生産に携わり、かつ自働化を推進▽工程の問題に早期に対応し、不良の発生を最小限に抑制▽車載向け電子機器の規格「AEC-Q200」に対応▽トレーサビリティーは顧客要求に対応すべくシステム化・電子化し、品質システムはIATF16949の認証取得といった取り組みで、高レベルの品質確保を徹底する。
車載グレードチップ抵抗器は、メタルグレーズ厚膜の汎用(はんよう)チップ抵抗器「RMCシリーズ」の小型0603サイズを製品化、高電力タイプ「RMCHシリーズ」の1608サイズで定格電力0.25W対応、高耐圧タイプ「RVCシリーズ」、耐サージタイプ「RPCHシリーズ」をラインアップする。
さらに、耐硫化チップ抵抗器として内部電極にバリア層を設け、低価格で高品質な耐硫化性能を実現した「RMGWシリーズ」、耐サージチップ抵抗器を耐硫化し、汎用抵抗器の最大4倍の定格電力を実現した耐サージタイプ「RBX/RPGWシリーズ」、高耐圧チップ抵抗器を耐硫化した高耐圧タイプの「RVACシリーズ」、長辺電極構造でヒートサイクル耐性に優れる「TWMCシリーズ」などをラインアップしている。
専用窓口も設け、適切なタイミングでサービスを展開する。