2022.09.16 【抵抗器特集】東京コスモス電機 可変抵抗器、角度センサーなど提供

 東京コスモス電機は創業65周年。長い歴史で培ったノウハウと技術をベースに、無線機器、音響機器、産業機器、車載関連機器のさまざまな用途に向けた可変抵抗器、角度センサー、フィルムヒーターを提供している。

 可変抵抗器事業は、無線機器や電動車いす向けなどが堅調。軸付きポテンショメーターの9ミリメートルリフロー対応タイプは、ハイクオリティーが要求される音響機器メーカー向けに量産を開始した。

 また、現在供給している7ミリメートルタイプは非リフロー対応だったが、リフロー対応製品を開発。テーピング実装したリールでの出荷が可能となり、リフロー工程を含めたSMTラインでの生産に対応し、2023年の量産開始に向け準備を進めている。

 トリマーポテンショメーターは、第5世代移動通信規格5G基地局や各種電源などの市場で受注が好調に推移し、3/4/6ミリメートルタイプはメード・イン・ジャパンにこだわり、生産と販売が一体となって生産効率化を図りながら、フル生産を続けている。

 角度センサー事業は、中国の小型EV用EPSセンサーや新興国を中心とした環境規制の強化で、バイク用TPSセンサーの生産が好調に推移している。

 加えて、バイク用新タイプの角度センサーも23年の量産開始へ準備が開始されている。

 ヒーター事業は、ADASや自動運転に向けた各種カメラの視認性確保のためのフィルムヒーター受注が好調。今後、ミリ波やLiDARなどレーダーにも搭載可能な融雪、解氷用インサートフィルムヒーターの製品開発を加速させる。

 また、新規事業としては昨年、ワコーテックと静電容量方式の力覚センサー(DynPick)で業務提携。ワコーテックの技術開発力・知財力に加え、東京コスモス電機のモノづくり力・販売力を生かし、ロボット産業分野で需要拡大を図る。今後も他社との協業や産学連携を強化し、新製品開発に取り組む。