2022.09.20 「半導体メーカーもゲームに貢献」 TGSでインテル、カプコンとの連携も

インテルのブースには、各PCメーカーなどのロゴが大きくあしらわれた

連携をアピールした吉田社長(右)と辻本社長連携をアピールした吉田社長(右)と辻本社長

 幕張メッセで先週開かれた世界最大級のゲーム見本市、東京ゲームショウ(TGS)。3年ぶりのリアル会場での開催は、メタバースを巡る取り組みや、ゲーム専用機からパソコンへのシフトなどがトレンドになった。

 トレンドを象徴する一つはインテルのブース。「前回は小さな出展だった(同社)というが、今回は、さまざまなPCメーカーやゲームメーカーとの協業をアピールする、ひときわ大きなブースになった。

 展開の柱は、ゲーミングPCに向けたCPUやGPUの訴求。数カ月前の発表の際も、ゲーム市場を念頭に置いていることを説明したが、「その時は、あまり取り上げられなかった」という。今回、大手ゲーム事業社に匹敵するスペースに、さまざまなPCメーカーのロゴも目立つように配し、試遊できるタイトルも多く準備した。連携ぶりを分かりやすく示した。

 鈴木国正社長が、かねて連携するカプコンの辻本春弘社長とクロストークを披露し、質問に答える場面を設ける演出も。「コロナ禍はむろん不幸なこと」としつつ、巣ごもりやリモートなどで、ゲーム業界、オンラインの需要が広がったことも踏まえ、二人は「eスポーツが言われ始めた頃を思うと隔世の感がある」などと、今後のさらなる協業に意欲を示した。

 「教育現場で端末が浸透し、子どもたちが学びに活用している」とインテル。若い世代がパソコンにいっそうなじむようになれば、学習での利用やゲーミフィケーションなどを入り口に、パソコン利用がさらに広がるとの見立てだ。

 鈴木社長は取材に「半導体メーカーとしても、ゲーム市場に貢献したい」と意欲を示した。

(21日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)