2022.09.21 Wi-Fiがあれば「30秒で設定可能」 シグニファイがIoT照明のエントリーモデル発売
LED電球やテーブルライトなどを取りそろえるIoT照明「WiZ」
シグニファイジャパンが、「Philips Hue(フィリップス ヒュー)」に次ぐ新しいIoT照明「WiZ(ウィズ)」を21日からアマゾンで発売した。人の動きによるWiFi電波の変化を感知するセンシング機能をLED照明に搭載することで、人の在・不在による照明の自動点灯・消灯などを実現する。口金E26のLED電球5機種のほか、テーブルライトやテープライトを取りそろえる。専用ハブで高度な照明制御ができるヒューをハイエンドモデル、Wi-Fi環境があれば30秒で設定できるウィズをエントリーモデルと位置づけ、現在、日本で普及率が2~3%程度というスマート照明の拡大につなげていく。
ウィズは、人の動きなどによるWi-Fi通信電波の変化を感知するセンシング機能「SpaceSense」をLED照明に標準搭載する。スマートフォンにWi-Fiパスワードを入力し、LED照明を検索。認識したら完了をタップすればよい。Wi-Fi接続後、30秒以内に95%の人がセットアップを完了するという。
21日に東京都内で開催した発表会で、大塚圭太郎社長は「ウィズは、より手軽にスマート照明を始められるエントリーブランドとして幅広い層に展開していく」と意気込む。ウィズのLED照明を二つ使えばWi-Fiセンシングが可能になる。価格は税込み1980円から7980円。当初はアマゾンのみだが、年末には家電量販店にも展開予定。
「WiZ Pro」としてウィズの通信部品やアプリなどをOEM(相手先ブランドによる製造)で照明メーカーに供給し、自社製品にとどまらない展開も進める。管理ダッシュボードも無料提供するなど、スマート照明の展開を検討する照明メーカーの市場参入を後押しする狙いだ。
(22日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)