2022.10.13 「人間拡張」で一挙に3技術発表 京セラ、1兆円市場視野に

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 人間の能力を補完・向上させて、新たな体験を可能にする「人間拡張」。広い意味では、メガネや補聴器も該当するとされるが、ウエアラブルデバイスなどの開発が進み、数年後には国内だけで1兆円市場との試算もある。

 そんな中、京セラは13日、人間拡張技術のシステムを3点、一挙に発表した。技術は幕張メッセで来週開催の「CEATEC」でも披露する。

 人間拡張は今後、ヘルスケアや医療、エンターテインメントや生産現場まで幅広い分野での展開が期待されている。

 今回開発したのは①歩行姿勢の解析・コーチングを行うシステム②リモートワークでも対面のようなコミュニケーションを実現するシステム③日常生活上の音への注意を代行し、集中や認知機能をサポートするシステム。

 「人間拡張」をうたう製品を同社として打ち出すのは初めて。いずれもAI技術などを活用している。たとえば①は、高精度な歩行姿勢計測やAI、フィードバック機能を通じて、理想の歩き方に導いたり、フレイル予防やリハビリ、ゲームなどへ応用したりすることを想定する。

 同社がコンセプトに掲げたのは、京都発祥の企業らしく「舞」。さりげない所作が次につながっていく、といったイメージで、人をさりげなくサポートする技術を打ち出す。東京都内で同日あった発表会で、試作品を披露した。今後、共創のパートナーなどを募っていく。

(14日付などの電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)