2022.10.21 【あかりの日特集】KKテクノロジーズ 撮影用LED照明「雷電」 冷却ファンをなくすなど撮影現場の声反映
撮影用LED照明「雷電」
KKテクノロジーズ(東京都小金井市)は、テレビ番組の撮影現場などで使われる撮影用LED照明「雷電」の販売を加速していく。
雷電は、撮影現場の声を反映して完成させた製品。初号機を開発したのが昨年8月で、11月には国際放送機器展「Inter BEE」に参考出品した。撮影現場で使う人たちの声を拾い、性能や使い勝手などに落とし込んできた。
独自の放熱設計を施して冷却ファンを無くしたのが特徴。スタジオ撮影などでは微細な音も拾ってしまうため、徹底的に静音性にこだわった。熱伝導の高い素材を厳選し、ファンがなくてもしっかり放熱できる設計になっている。
雷電には、10年保証を実現したLED電球「タフらいと101」や、火の色の再現を目指したLED電球など、これまで同社が開発してきた、高耐久性や高演色性などを備えるLED照明の技術、ノウハウが詰め込まれている。色温度は2200~6200K、明るさは7500~9500ルーメンに対応。
Wi-Fi接続による付属リモコンで調光調色が行える。照明制御の通信規格「DMX」対応モジュールを取り付けて制御する製品が多い中、リモコンによる簡単制御を提案していく。別途機器を取り付けなくてもDMX制御に対応するのも強みだ。
背面は操作ボタンの出っぱりなどを極力なくしてフラット化。片付ける際に機材が引っ掛かって落下するなど、故障の原因になる事態を避ける設計上の工夫だ。樹脂ではなく、アルミ筐体(きょうたい)を採用して耐久性も高めた。
雷電のシリーズ第2弾として来年にも新製品の発売を予定する。