2022.10.28 「シンクリモート」が大東建託の自主検査に導入 クアンドが提供
シンクリモートの画面イメージ
クアンド(北九州市八幡東区)が開発、提供する現場向けビデオ通話アプリ「SynQ Remote(シンクリモート)」がこのほど、賃貸住宅大手の大東建託が行う「施工者自主検査」に導入された。
シンクリモートは、現場の「あれ、これ、それ」が伝わる遠隔支援・ナレッジ共有ツールだ。アプリをスマートフォンやタブレット、PCなどの端末にインストールすれば、管理者が現場に行かなくても遠隔で指示を出したり撮影できたりする。
技術者や人手不足が課題となっている中、業務の効率化につながるとして製造業やメンテナンス業など幅広い業種で導入が進む。
大東建託の自主検査は、同社が建築基準法に基づく中間検査とは別に行っている独自の検査で、建物の品質確保に役立てている。
従来の自主検査では、細かな箇所の目視検査をするため、都度複数の検査担当者が現場に集まっていた。移動には片道1時間かかることもあり、スケジュール調整や移動のコストが課題だった。
シンクリモートの導入で、担当者の移動時間の大幅な削減が見込まれる。リモート検査でも指摘率は従来の目視検査と変わらないことが試行導入期間に実証されていて、移動時間の代わりに検査に時間を割くことで更なる精度向上も期待できるという。
まずは全5項目のうち「区画検査」から導入し、今後も対象検査の拡大を目指す。