2022.11.18 町工場の職人の生きざま歌った「わが道」完成 盛光SCM社長がプロデュース

盛光SCMの工場内で開かれたトークショーの様子

 職人の生きざまを知ってほしい-。町工場で働く職人の人生を歌った「わが道」が完成し、板金加工や照明器具を手がける盛光SCM(大阪府東大阪市)の工場内で18日、トークショーが開かれた。曲をプロデュースした同社の草場寛子社長、作詞・作曲を手がけたシンガーソングライターの佐藤嘉風さん、そして歌詞のモデルとなった古賀光夫さんが登壇し、歌に込められた思いを語った。

 2、3年前から「職人の歌を作りたい」と思っていたという草場社長。「モノづくりの技術だけでなく、職人の存在そのものを伝えたい」と考えたのがきっかけだったという。

 作詞・作曲を担当したのは、2019年の紅白歌合戦で話題となったAI美空ひばりの新曲を作曲した、佐藤さんだ。「わが道」が完成するまで、何度も草場社長や古賀さんと顔を合わせ、東大阪の町工場を訪問して製造現場を見学するなどして、想像力を膨らませたという。

 モデルとなった古賀さんは20歳から80歳になる現在まで金属加工技術「へら絞り」に人生を捧げてきた。「(曲を聞いて)照れくさいが感動した」とほほ笑む。

 「わが道」は盛光SCMなどでCDを販売しているほか、今後Youtubeなどで動画配信する予定。

(26日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)