2022.11.18 東大阪市で「こーばへ行こう!」、19日まで 町工場見学にマルシェ、ゲームも
工場内でワークショップを行う企業もある
大阪府東大阪市で18日、オープンファクトリー「こーばへ行こう!」が始まった。19日まで。過去最高の町工場21社が参加し、製造現場を開放するほか、各社がワークショップやマルシェなども用意。地域全体で「モノづくりのまち・東大阪」を盛り上げる。
イベントは、市の委託事業として、こーばへ行こう!実行委員会が催し、近畿経済産業局や大阪府などが後援、近畿大学なども協力する産官学連携事業。住工混在の町ゆえに生じる騒音問題といった地域住民とのトラブルを解消し、さらには大阪・関西万博に向けてモノづくりを観光資源としてもアピールする。
板金加工や照明器具を手がける盛光SCMでは、近畿大学の学生らによる謎解きゲーム「救え!こーばの危機」を実施。工場内に隠されたヒントを探しながら、制限時間内にクリアを目指す。
ゲームを企画したひとり、同大学文芸学部文化デザイン学科3年の森田華さんは「参加者に工場内を実際に歩き回ってもらうことで、能動的な工場見学を目指した」と説明する。
アルミ建材の設計製作施工を行う三島硝子建材は、アルミでフォトジェニックな「どこでもドア」を製作。VRゴーグルをかけてドアをくぐると、その先には不思議な世界が広がっているかも? と期待させる仕掛けに。
「こーばへ行こう!」は年々、知名度が上がっている。草場寛子実行委員長は「3年後の万博では、外国人にも東大阪の技術や温かさに触れてもらいたい」と力を込める。
点在する町工場を回りやすいよう、19日は循環バスを4ルート運行するほか、レンタサイクルの拠点が2カ所設置される。開催時間は午前10時から午後4時まで。ガイドツアーやワークショップは予約制や有料のものもある。