2022.11.24 【5G関連部品特集】日本ケミコン チップ形導電性高分子アルミ固体電解コンなど基地局向けを多数

 日本ケミコンは、高速、大容量化する5G通信基地局に向けた製品を多数そろえる。

 チップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサー「PNAシリーズ」は高耐熱、高耐湿、長寿命化を図った新製品だ。125度1万2000時間の耐久性と85度85%RH1000時間の耐湿性を兼ね備えており、いずれも業界最高水準。屋外への設置が想定されるスモールセルの耐候性向上やメンテナンスフリーに貢献する。定格電圧範囲は2.5~16V、静電容量範囲100~560μF、製品サイズφ6.3×6.7ミリメートル。

 チップ形導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーの新製品として、許容リプル電流を従来品の最大2.1倍に高めた135度4000時間保証品「HXFシリーズ」(定格電圧範囲25~63V、静電容量範囲33~330μF、製品サイズφ8×10L~φ10×10Lミリメートル)や、独自の封止構造で寿命を2倍に伸ばした135度8000時間保証品「HXUシリーズ」(定格電圧範囲25~63V、静電容量範囲82~330μF、製品サイズφ10×10Lミリメートル)などをラインアップしている。

 高温度対応で長寿命かつ高容量なアルミ電解コンデンサーとして、リード形「GXMシリーズ」を開発した。従来品と比較して最大約1・7倍の長寿命化と約1.6倍の高容量化を実現。定格電圧範囲400~450V、静電容量範囲15~220μF、製品サイズφ10×20~φ18×50ミリメートルを取りそろえる。

 コモンモードチョークコイルは新製品の「FWシリーズ」を提案する。ナノ結晶合金を用いたことで、フェライトタイプのコイルに比べ、体積を半分以下に、重量を6割に削減。発熱も約4割の抑制が可能だ。