2022.11.24 【5G関連部品特集】ニチコン 小型化、メンテフリーなど応える

 ニチコンは、5G基地局の小型化、メンテナンスフリーなどの要求に応えたアルミ電解コンデンサー、小形リチウムイオン二次電池を供給している。

 導電性高分子アルミ固体電解コンデンサーでは、業界最高レベルの125度3000時間保証「RDS」、125度3000時間保証で、85度85%RH1000時間耐湿性保証「RKS」を発売した。業界初の、リプル電流重畳で125度2000時間を保証し、85度85%RH1000時間耐湿性保証「PCW」も開発した。

 導電性高分子ハイブリッド電解コンデンサーは「GYA」と同一サイズで1ランク高容量化した「GYE」を昨年発売。今年4月には2ランク高容量化した125度4000時間保証「GYF」をラインアップした。

 チップアルミ電解コンデンサーは、低蒸散性電解液を採用し、従来品の1.7倍長寿命の125度5000時間保証「UYA」を供給。大型化で高温度化するリフロー条件でも良好なはんだ付け性を実現した。

 基板自立形アルミ電解コンデンサーは、基板自立形では業界最高レベルの125度3000時間保証「LHT」を発売。使用温度範囲の拡大要求に応えた。

 小形リチウムイオン二次電池「SLB」はエネルギー密度とパワー密度を両立。IoTやウエアラブル機器に適した新蓄電デバイスとして提案していく。

 最大20Cの急速充放電性能、10Cレートで2万5000回以上の充放電が可能な耐久性、マイナス30度でも充電可能な低温特性を有し、エナジーハーベストなどの微弱電流を0.01Cの低レートで充電できる。破裂・発火の危険性が極めて低い。今年4月にφ3.3、φ4サイズ品を追加して定格を拡充した。