全日本でんき屋ネットワーク協同組合（Dj-net）は23日、東京都立産業貿易センター浜松町館（東京都港区）で2022年度通常総会を開催した。リアル開催は3年ぶりで、東京での総会は7年ぶり。事業報告のほか、決算報告、来年度の事業計画、予算案などが承認された。

　家電流通コンサルタントの八巻潔氏が登壇し、大手家電メーカーの戦略転換で地域店への支援が乏しくなっていることを指摘しつつ、地域店の組合活動や事業の見直しを図り、「地域店は力なり」を再考することを趣旨に講演した。

　続いて「全国の組合改革で一番輝いている」と紹介を受け、神奈川県電機商業組合の𠮷川栄治理事長が記念講演に登壇。神奈川商組は、家電業界の将来を見据えた講演会「電気屋塾」を定期的に実施したり、組合員同士の活発な交流を行ったりしている。当日は、電器店の取り組みや神奈川商組の目指す姿について講演した。まずは自分自身のパワーアップの重要性を語り、「資格武装」でプロとしての提案を行い、自信を持つことの大切さを訴えた。

　総会終了後は、全国から3年ぶりに集結した組合員らが指名制でマイクをつなぎ渡し、それぞれの店の独自の取り組みを紹介。疑問もぶつけ合い、互いに「街の電器屋さん」として高め合う絶好の機会となった。

（30日付電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）