2022.12.02 【年末照明特集】ホタルクス 家電リモコン「しゃべリモ」 音声に有名声優起用 ネット接続不要 赤外線で照明など操作

9日に発売する家電リモコン「しゃべリモ」

 ホタルクスは、年末商戦に向け、9日に発売する家電リモコン「しゃべリモ」をはじめ、停電時に自動で非常点灯する防災用LEDシーリング「HotaluX AID(ホタルクス エイド)」といった付加価値照明も訴求していく。LEDシーリングでは今年度モデルから残光機能「ホタルック」を全てに搭載するなど、基本性能の向上にも力を入れている。

 新製品として注力しているしゃべリモは、USBポートから給電することで使える音声マルチリモコン。赤外線通信で照明、テレビ、エアコン、扇風機の4製品を音声操作できる。

 同社は、LEDシーリングのアダプター代わりに取り付ける「HotaluX LINK(ホタルクス リンク)」を製品化し、赤外線通信の家電を操作できるスマートリモコン市場に4月に参入した。

 一般的なスマートリモコンと同様にWi-Fi設定やスマートスピーカーとの連携が必要なリンクに対し、しゃべリモはネットワーク接続が不要で、より簡単に使えることを目指した製品だ。

 エレクトロニクス商社である菱洋エレクトロの音声認識技術を活用。対話式の「アンサーバック」で、操作ワードに対し、声優・名塚佳織さんの声で応答し、家電を操作する。

 名塚さんは、今年8月に公開された劇場版アニメ「ONE PIECE FILM RED」のウタ役としても知られており、「癒(いや)しモード」と「萌(も)えモード」の2種類を搭載する。

 こうした独自製品を展開する一方、主力のLEDシーリングでも、従来は上位機種のみに搭載していたホタルック機能を普及機にまで広げた。

 ホタルックは、消灯後に淡いブルーグリーンの光が2~3分点灯する機能。停電時でも周囲を確認できるだけでなく、寝かしつけ時に子どもの寝顔が見られたり、部屋を出るまで足元が見えたりと、安心・安全以外の目的で購入するユーザーも少なくない。ホタルックの残光を30分間点灯する「安らぎモード」も備える。

 LED素子に「マイクロパターンレンズ」と呼ぶ小型レンズを搭載して明かりの質も高めている。

 エイドをはじめ、デザイン性にこだわったLEDシーリング「HotaluX VIEW(ホタルクス ビュー)」など高付加価値な製品の拡販を狙うほか、4年ぶりに刷新したLEDデスクライトも提案。眠気を抑えて集中力を高められる製品として、在宅勤務の需要などを捉えたい考えだ。