2022.12.06 睡眠ビジネスが本格化 コミュニティー立ち上げ 「眠り」の課題解決へNTT東など連携
ZAKONEのオープニングイベントでは、参画企業が睡眠にまつわる課題について意見を交わした=5日、東京都港区
通信インフラやIT技術を使って睡眠を科学的に分析し「眠り」にまつわる課題を解決する「スリープテック」の動きが活発化している。9月にはNTT東日本が中心となり、睡眠ビジネス事業者と個人をつなぐ仮想コミュニティー「Sleep Network Hub『ZAKONE』(ザコネ)」を開設。コイン型の睡眠計測デバイスを活用した睡眠サポート事業などを展開し、睡眠ビジネスの拡大を狙う。
NTT東が行った睡眠に関する調査によると、対象となった6457人のうち6122人(94.5%)が睡眠に不満があると回答している。睡眠不足は集中力の低下につながり疾病リスクが高まるといったデータも踏まえ、NTT東は生活の根幹である睡眠の課題解決に向けて、睡眠ソリューションを手掛けるブレインスリープと連携。6月には、ブレインスリープが提供する睡眠可視化サービス「睡眠偏差値 for Biz」の販売を始めたほか、コイン型の睡眠計測デバイス「ブレインスリープコイン」を活用した分析サービスも始めた。
スリープコインは衣服のウエスト部分に装着するクリップ型のIoTデバイス。加速度センサーが内蔵され睡眠時間や寝姿勢、温度センサーで寝床内温度などを取得する。これとスマートフォンのアプリを組み合わせ、いびき音などを計測。良質な睡眠のためのストレッチや呼吸法などの動画コンテンツを紹介し、睡眠の改善につなげてもらうサービスだ。
12月5日には都内でZAKONEのオープニングイベントを開催。睡眠課題解決に向けた取り組みについて、参画企業同士がトークセッションを通じて意見を交わした。
今後は、仮眠体験イベントや仮眠促進セミナーなどを開催する予定だ。
(7日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)