2022.12.09 産総研や筑波大が発見 有機半導体、コーヒーの成分で能力向上 電極表面にカフェ酸の薄膜層

半導体デバイス性能向上のイメージ

 産業技術総合研究所(産総研)や筑波大学は、電極表面にカフェ酸の薄膜層を形成することで、有機半導体に流れる電流が最大100倍に増加することを発見した。カフェ酸はコーヒーに含まれる成分で、金属製の電極に吸着して電極表面の電位を変え、電流を流しやすくする性質があることに着目したのが契機となった。カフェ酸分子が自発的に向きをそろえて並び、有機半導体への電荷の注入を促進する。バイオマス由来の有機半導体デバイスの実現に向けた一歩となりそうだ。

<...  (つづく)