2022.12.24 台湾TSMCがドイツ進出へ 初の欧州工場、24年着工検討か

 台湾TSMCが、欧州初の工場をドイツに建設する方向で調整しているもようだ。英フィナンシャル・タイムズ紙などが伝えた。来年初めに経営幹部が現地に入り、地元政府からの支援などについて協議するという。投資額は数十億ドル(数千億円)の見通しで、早ければ2024年に工場建設を始める。

 計画地は東部ドレスデンで、主要なサプライヤーと事前協議を進めている。計画を進める際は、最先端ではなく、成熟している22や28ナノメートルのチップが想定されるという。熊本進出で計画しているのと同様のものになる。

 TSMCは、欧州進出を求める顧客の声を踏まえつつも、ウクライナ侵攻を受けて当初の検討を中止。 しかし、欧州域内で製造されたチップへの需要が自動車メーカーから高まっていることなどから、方針を再検討していたとされる。