2022.12.27 人の心身も「デジタルツイン」で 健康管理やトラブル検知、NTT研究
イベントでも技術が紹介された
生産現場で「デジタルツイン」を使った取り組みが進んでいるが、その「人体版」ともいえる研究が進んでいる。
NTTは、さまざまな生体データを生かし、心身のコピーをサイバー空間につくるバイオデジタルツイン(BDT)に取り組んでいる。これを生かせば、心身の未来を予測して最適な食生活や運動メニューを提案。トラブルの予兆も検知できる。
東京都内でこのほどあった、同社の技術公開のイベントで、最近の研究が披露された。めざしているBDTは、コンピューティングによって、人それぞれの心身の精緻な「写像」をつくる。
この知見を基に、不調を「予見」したり、人体に適切な負荷の運動を導き出したり、生活習慣や日常のストレスなどの調整につなげたりする。
セキュリティーの点も訴求する。こうした取り組みは、本人の同意の下に個人情報を使うが、NTTグループの技術力などを使って、そうした情報も保護する。
さまざまなデバイスやセンシング技術などを総合する研究だ。
(28日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)