2023.01.01 【AV総合特集】各社の23年事業戦略 マスプロ電工 端山佳誠社長
端山 社長
「必要とされ続ける企業」へ
3事業で市場シェアアップ
今年はテレビ受信関連機器、セキュリティー機器、IoTソリューション機器の三つの事業を柱として引き続き注力し、市場でのシェアアップを図っていきたい。
テレビ受信関連機器における市場は、新4K8K衛星放送の新設に加えてリプレース需要を見込んでおり、アンテナからテレビ端子までのフルラインアップであらゆるニーズに対応していく。
さらに、新4K8K衛星放送の受信作業を効率化するデジタルレベルチェッカーLCV4Aも訴求していく。LCV4Aは、地上デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送、スカパー/プレミアムサービス、ケーブルテレビ、新4K8K衛星放送など各種テレビ信号を映像と音声で確認しながら測定できる。
昨年10月発売のVOPSLは、LCV4AおよびLCT5と組み合わせることにより、現場での測定が難しかった光変調度の測定を業界で初めて可能にした。これにより、より確実な施工を実施できる。今後もお客さまの作業性が向上するような製品を開発したい。
セキュリティー機器は、防犯意識の高まりから家庭用から業務用まで、堅調な動きで推移している。
昨年10月には、同軸ケーブルで約500万画素の高解像度映像を伝送できるAHDカメラを3機種、発売した。既存のアナログカメラシステムの同軸配線を生かせる点、アナログカメラの置き換えに使用できる点、長距離伝送できる点などから、需要がますます伸びていくと見込んでいる。
簡単セットで電源スイッチを入れるだけですぐ映るモニター&ワイヤレスHDカメラセットのWHCシリーズは、今年も引き続き注力していく。昨年11月にセンサーライト・警告音機能搭載モデルのWHCBL10MLとWHCBL7ML、非搭載モデルのWHCBL10M4とWHCBL7M4を発売した。別売りの増設カメラをモニターに接続することで、最大で4台同時撮影・録画が可能となる。同軸ケーブルで有線接続できるアクセサリーも発売した。
昨年12月には、ネットワークカメラのバレット型のTS4BC2、ドーム型のTS4DC2の2機種を発売した。PoE給電に対応しており、約200万画素フルハイビジョンで撮影ができる。ケーブルの単独配線からPoEハブを使った配線まで、施設に合わせた配線が可能。
セキュリティー機器は、自治体によっては、住宅や商店街、施設などの監視カメラの導入に補助金が付く制度もあり、今後も機器のラインアップ拡充に努め、事業の拡大につなげていきたい。
IoTソリューション機器は、昨年11月の異業種交流会メッセナゴヤにて最新技術を展示した。RFIDは「入退出・勤怠管理システム」と「小物管理システム」、LPWAは「ため池監視システム」および「色素増感太陽電池搭載LPWA端末」を参考出品で展示し、大きな反響を得た。
今年は「IoTで社会に貢献~必要とされ続けるために~」をスローガンに、当社に関わる全ての皆さまから「必要とされ続ける企業」を目指していきたい。