2023.01.01 【AV総合特集】’23展望  Wi-Fi6Eでスマートホーム

高速で安定したネット環境構築

AV機器など接続に最適

 住宅内を無線LAN(Wi-Fi)で接続しAV機器や家電などさまざまな機器をネットワークで接続するスマートホームがより身近になりそうだ。2022年にWi-Fiの最新規格「Wi-Fi6E」が加わり、機器の無線接続の幅が大きく広がった。より快適に機器のWi-Fi接続ができるようになりスマートホーム化にも一役買いそうだ。

 Wi-Fiは1997年にスタートし、99年に国際標準のIEEE802.11a(5ギガヘルツ帯)/11b(2.4ギガヘルツ帯)が登場。2009年に11n(2.4ギガ/5ギガヘルツ)がWi-Fi4として加わり、14年に11ac(5ギガヘルツ)がWi-Fi5として展開された。19年からは11ax(2.4ギガ/5ギガヘルツ)がWi-Fi6として加わった。そして22年に、実に20年以上ぶりの新帯域となる6ギガヘルツ帯を加えたWi-Fi6の拡張版となるWi-Fi6Eが登場した。

 Wi-Fi6Eの登場でこれまで周波数帯に加えて6ギガヘルツの周波数帯を使えるようになる。従来の周波数だと接続する機器が増え、ほかの機器との電波干渉やつながりにくさなどの問題が出ていた。

 2.4ギガヘルツ帯は家電などの接続に使うケースが多いが、速度が遅く混雑の影響も受けやすい。5ギガヘルツはスマートフォンをはじめとしたIT機器やゲーム機などで使われており、こちらも混雑が課題になってきていた。航空などでも使われるため電波停止機能なども必要だった。

 今回新たに加わった6ギガヘルツ帯は対応機器のみで通信できる。そのため高速で安定したやりとりができる特徴がある。主要Wi-Fiルーター各社はWi-Fi6Eへの対応をいち早く進め、家庭向けで快適な通信環境の構築を進め始めている。

 Wi-Fiの標準化を進めるWi-Fiアライアンスは、Wi-Fi6の市場シェアが登場から3年で50%を超え、22年時点で世界に23億のWi-Fi6製品が市場に出ているとしている。さらにWi-Fi6Eについては、3億5000万の製品が出ており、今後さらに増えてくると予測する。最新規格に対応したネットワーク環境を構築することで快適な生活ができるようになる。

 AV機器もネット接続が当たり前になってくる中で家庭内の安定したネットワーク環境の構築が不可欠になる。今年はWi-Fi6E対応機器でのスマートホーム化を進めていくことで、スマートな生活支援につなげていきたいところだ。