2023.01.17 【半導体/エレクトロニクス商社特集】立花エレテック 布山尚伸社長
布山 社長
製品と技術をトータルで提供へ
立花エレテックは、中長期経営計画「NEW C.C.J2200」(2021~25年度)に沿って、継続して2000億円以上を売り上げられる基盤づくりを進める。
昨年6月から経営のかじを取る布山尚伸社長は「皆さんのおかげで昨年9月に創業100周年を迎えることができた。先行き見通しにくい情勢だが、次の100年においても変化する時代に対応して安定成長できる企業体に変革していくことが必要だ。社員の4分の1に相当する200人余名の技術者と高い技術力、幅広い製品ラインアップを強みに、新しい時代に適合した営業戦略を推し進め、単品販売ビジネスから製品と技術をトータルで提供する付加価値を備えた技術商社を目指す。同時に社内実務のOA化、デジタル化、新しい時代を見据えた人事制度改革を取り入れるなど、体質改善のための基盤強化にも取り組まなければならない」と話す。
FAシステム事業は「FA、M2Mといえば立花」を目指し、M2M、システム、ロボット、3Dプリンターの重点ビジネスを拡大する。
半導体デバイス事業は、高い技術力と営業力により強い半導体専門商社として、液晶、アナログIC、ストレージなど6プロジェクトで品ぞろえの強化、保有技術力のブラッシュアップを進める。
施設事業は、第三の柱事業にするため、関東、中部のサービスレベルを大阪並みに均一化し、東名阪市場を押さえる。
MS事業は、ものづくり商社として基板実装や金属加工のアジアの製造委託先の開拓に注力する。
海外事業は、拠点のローカル化を進め、アジアのローカルマーケット開拓を進める。
また、25年までにOA化、DX化をやりきり、高度な業務、将来の発展のための業務へ人材の流動化を促進。若手のチャレンジ精神を受け入れる仕組みもつくり、新時代に適合した体制を構築する。
布山社長は「22年度上期は売上高、利益が過去最高を更新し、通期も売上高が初めて2000億円を超え、全ての利益が過去最高を更新するとみている。10~12月も順調な滑り出しで、この勢いでいきたい。まずは通期2150億円をきちんと売り上げたい」と話す。