2023.02.07 【抵抗器特集】ツバメ無線 可変抵抗器、小型・薄型機種に特化
ツバメ無線は、創業94年の歴史を持つ可変抵抗器専門メーカー。技術力や品質に定評があり、事業の三本柱である可変抵抗器、ジョイスティック、スリップリングは、それぞれ顧客の要望に応え需要が伸びている。研究試作品にも気軽に対応している。
可変抵抗器は小型・薄型に特化した機種を生産する。抵抗体および部品は国内で生産し、組み立てはベトナム工場で対応。高級機種は本社工場で一貫生産を行っている。機種は回転型とスライド型の小型機種に特化し、多くの種類を取りそろえる。モーターの回転速度調整用としては、月産30万個以上採用されている。
ジョイスティックは2次元用、3次元用と機種を増やして顧客の要望に対応している。用途は監視カメラ用リモコン、シンセサイザー、クレーンの操縦、手術支援ロボットなど幅広い採用実績を持つ。ゲーム機用または舞台照明用では1セットに90個以上採用されている。近年、雨にも負けないブーツ(縦蛇腹タイプ)付き機種「TX-26RAJBOR」を製品化した。
スリップリングは固定側から回転側に電力と電気信号を伝達できる回転コネクター。連続回転を必要とするシステムに最適で、監視カメラの雲台、ロボットなどに採用。
同社のスリップリングは薄型でシンプルな構造。円筒形に比べて低コスト化でき、需要が伸びている。スリップリングの種類は27形、35形、42形の3種類あり、高周波の同軸付きスリップリングもそろえている。