2023.02.06 半導体の購入額最多はアップル トップ10社の購入額は7.6%減 ガートナーが昨年分まとめ

 2022年の主要電子機器メーカーによる半導体消費調査 (速報値)では、上位10社の半導体購入額は前年比7.6%減となったことが、ガートナージャパンのまとめでわかった。

 世界的なインフレや景気後退などの影響で、PCやスマートフォンの需要が急激に弱まり、電子機器メーカーの生産が減少した結果と分析している。

 上位10社は世界の半導体消費全体の37.2%を占める。多くはPCやスマホの主要メーカーで、顔ぶれは昨年と同じ。

 対前年で増えたのはサムスン電子(2位を維持)とソニー(9位)の2社。サムスンは折り畳み式スマホでリードしたことに加え、競合他社が中国のゼロコロナ政策の影響を受ける中、結果的にシェアを拡大し、半導体消費拡大の要因となった。また、ソニーは家庭用ゲーム機の需要が続いたとみられる。

 米アップルは4年連続1位で、自社設計のアプリケーション・プロセッサーの継続的な移行から、マイクロプロセッサーへの支出を減少させたものの、ほかが増えたもよう。

(7日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)