2023.02.08 【コネクター総合特集】日本端子 1.25ミリピッチ基板対電線用コネクター 車載用で引き合い増

 日本端子は、車載用コネクターの採用実績が順調に拡大している。1.25ミリピッチ基板対電線用コネクター「K77シリーズ」(SMT)が車載用途で引き合いが増加しているほか、2.0ミリメートルピッチ車載用(SMT)コネクター「K89シリーズ」、車載機器向けカードエッジコネクター「SeesawEdge」の販売も増加している。

 K77シリーズの特徴は、アウターロック構造による低背化・低嵌合(かんごう)力コネクターで、レセプタクルのボックス化による接点部の保護構造、レセプタクルの逆挿入防止構造など。小型かつ高性能で作業性に優れる小型SMTコネクター。車載インバーターなどでの引き合いが増加。極数2~15極。電圧50V。電流1.5Amax。125度対応。取得規格は、UL/CSA/TUVなど。

 K89シリーズは、車載用で好評のK79シリーズを進化させ、使いやすさを追求した。基板用デュアル(2列)、基板用ハイブリッド、中継用の豊富なラインアップを用意。慣性ロック構造により半嵌合を防止。振動に強い高信頼性コネクターで省スペース化に対応。コネクター集約化によりコストメリットを実現。キーイング構造により誤嵌合を防止。使用温度範囲マイナス40~プラス125度。

 SeesawEdgeはシーソー型レセプタクルによる接点部保護機能を装備。信頼性の高い2点接触構造。嵌合時の接点部への接触ダメージを抑制できる構造。特許取得済み。120度対応。K86(基板厚1.2ミリメートル)、K91(同1.6ミリメートル)をそろえ、順次バリエーションを拡充する。

 同社は車載展開強化のため、IATF16949認証を近く国内2工場(大磯、花泉)で取得予定。