2023.02.08 【コネクター総合特集】日本航空電子工業 EV充放電用コネクター製品化

 日本航空電子工業の目指す姿は、5Gでつながる「環境にやさしいモビリティ・IoT社会」の実現に向け、〝Technology to Inspire Innovation〟のスローガンの下、つなぐ技術で価値を創造すること。携帯機器、自動車、産機/インフラの重点市場に対し、グローバルマーケティングと積極的な新製品開発を進める。

 同社はEV普及の黎明(れいめい)期である2010年当時からEV充放電用コネクター「KWシリーズ」の開発に取り組み、CHAdeMOおよびCCSタイプ2規格に適合するコネクターを製品化してきた。

 22年には、CHAdeMO仕様製品の小型軽量化と定格電流の拡大を図った「KW1Cシリーズ」と「KW02Cシリーズ」を追加。さらに、KW1Cシリーズのラインアップ拡充として、北米・日本市場向けに「KW1Cシリーズ UL認証/JCS規格対応品」の販売を始めた。

 KW1Cは、小型・軽量かつ最大150Aでの出力を可能とするケーブル付きコネクター。「強さと品質の高さを兼ね備えたEV充電用コネクター」を「Powerlance」ブランドとして展開している。

 車載では、ADASやコネクテッド、EVなどの領域をターゲットに新製品開発を推進。高速伝送(8ギガbps+)と2点接点を両立し、自動組み立ても可能な車載対応フローティングタイプ基板対基板コネクター「MA01シリーズ」を開発した。使用温度範囲マイナス40~プラス125度。

 小型携帯機器向けには5Gミリ波アンテナモジュールに最適な高周波・フルシールドタイプの基板対基板(FPC)用コネクター「WP16RSシリーズ」を販売している。