2023.02.10 東芝、国内ファンドから買収提案受領 経営陣の判断が焦点
東芝の定時株主総会の会場に入る株主たち=22年6月、東京都新宿区
東芝が、経営再建に向けた入札で優先交渉権を獲得した国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)連合から最終的な買収提案を受け取った。提案内容は、社外取締役でつくる東芝の特別委員会で精査する予定で、経営陣の判断に注目が集まりそうだ。
東芝は2022年4月、株式の非公開化を含めた戦略的選択肢の提案を募集すると発表。再建に向けた入札でJIPが同年10月に優先交渉権を得て、買収提案に至った。提案は約2兆円を投じて東芝を買収し、非上場化する内容とみられる。東芝株を保有する「物言う株主」が買収額に納得するかも焦点となる。
東芝は9日、JIPから提案を受領したと発表した。この中で、「提案内容を精査した上で、引き続き株主をはじめとしたステークホルダー(利害関係者)の利益最大化に向けて行動する」とコメントしている。