2023.02.14 【省エネ大賞特集】ノーリツ 集合住宅用ハイブリッド給湯システム 省エネルギーセンター会長賞

「集合住宅用ハイブリッド給湯システム」

集合住宅のメーターボックス内に設置が可能

 ノーリツは、熊谷組の技術協力を得て開発した「集合住宅用ハイブリッド給湯システム」が、製品・ビジネスモデル部門で省エネルギーセンター会長賞を受賞した。

 同社製「ハイブリッド給湯システム」の省エネルギーセンター会長賞受賞は、2014年度・17年度に続き、3度目となる。

 給湯・暖房は家庭で消費するエネルギーの約6割を占めることから、ガスと電気の力で効率よくお湯をつくり、一次エネルギー消費量を削減できるハイブリッド給湯・暖房システムは、省エネ性能の高い住宅システムの構築を支える。

 受賞した集合住宅用ハイブリッド給湯システムは、従来品から引き続き優れた省エネ性能を備えている点に加え、熱源(給湯器)と貯湯タンクを分離して3ピース構成としたことで、設置スペースや条件などが課題で普及が困難だった集合住宅のメーターボックス内などへ設置を可能とした点が評価された。

 同社のハイブリッド給湯・暖房システムは、地球温暖化係数が低い自然冷媒を採用しているため、ハイブリッド給湯・暖房システムでは初めて、ヒートポンプユニットを含むメーターボックス全体の面積が容積率緩和の適用範囲に該当となる上、省エネ性と温水床暖房の快適性を両立し、ZEH-M(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス-マンション)の普及拡大に貢献できる。

 同商品は、従来の2ピース構成から3ピース構成にし、貯湯ユニットをコンパクト化したことで、集合住宅のメーターボックス内設置だけでなく、狭小一戸建て住宅など、あらゆる住宅環境に合わせた設置バリエーションに対応する。

 このため、既築の一戸建て住宅でも既存の温水機器からの取り換えが容易となり、新築からリフォームまでさまざまな現場の状況に合わせて設置可能だ。