2023.02.14 【省エネ大賞特集】リンナイ ハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE X5」 資源エネルギー庁長官賞

第5世代「ECO ONE X5」

ターボヒーティング機能搭載 フレキシブルな設置性

 リンナイはコロナと共同で、ハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE X5(エコワンエックスファイブ)」が製品・ビジネスモデル部門で資源エネルギー庁長官賞を受賞した。

 エコワンは、電気ヒートポンプとガス給湯器を組み合わせ、優れた省エネ性能を発揮する家庭用給湯・暖房システム。第5世代に当たるエコワンX5は、新制御「ターボヒーティング」による高い省エネ性と、ガス熱源機・タンクユニット分離型のフレキシブルな設置性が評価された。

 ターボヒーティングは、朝や日中など湯をためることが多くなる通常運転時は2.3kWの定格で稼働し、夜など給湯負荷が大きい時間帯は沸き上げ能力を3.9kWまで上げてヒートポンプ給湯比率を高める新制御機能。この技術でガスの使用量を最小限に抑え、小型タンクながら業界トップクラスの省エネ性・経済性を実現している。

 エコワンX5の給湯一次エネルギー消費量が年間15.6GJで、基準給湯器(ガス)より38%少なくできる。また、従来のガス給湯器に比べて、年間CO₂排出量を46%、ランニングコストを52%削減できる。

 都市部の住宅密集地など制約が多い環境でも、多様な設置バリエーションを提供している。新築にもなじむ美観性を備えるほか、タンクと熱源機は分離でき、既存の給湯器の位置に合わせて設置できる。奥行き500ミリメートルとスペースの都合でヒートポンプ式給湯器を諦めていた住宅環境にも対応できる。

 タンクユニットは高さ125センチメートル、重量26キログラムとコンパクト・軽量なため、設置作業員1人で運搬可能。また、基礎工事が不要で、連結配管が2本から1本となったことなどから、施工・コスト負担が軽減できる。