シャープは茨城県つくば市と防災科学技術研究所（同市）の三者で、IoT家電を防災に活用する共同研究契約を締結した。クラウド音声発話機能を持つ生活家電で地域住民に防災情報を伝達する実証実験は日本初。27日から3月5日まで同市で実証実験を行う。

　災害への備えに、利用者が多い生活家電を防災情報の伝達媒体として活用する。対象製品はシャープのエアコン、空気清浄機、冷蔵庫。シャープAIoT事業推進部の中田尋経部長は「弊社だけでなく、プラットフォームで展開することを想定している」と話した。

　つくば市は先端技術の社会実装と都市機能の最適化を進める。五十嵐立青市長は「防災時の情報伝達は自治体共通の課題。より住民一人一人に合った情報が届けられることを期待する」と述べた。

　（15日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します）