2023.02.14 住友電工、米国市場でRF電池事業を本格化

電力関連技術展で米国でのRF電池事業を発表する井上社長

 住友電気工業は、米国で再生可能エネルギーと親和性が高いレドックスフロー(RF)電池事業を本格化させる。
初期投資10億円規模で新工場を立ち上げ、現地生産・現地設置体制を構築し、世界最大市場と期待される北米での存在感を高め、浸透を図る考えだ。

 米国エネルギー情報局(EIA)などによると、米国の電源構成で再エネの比率は20%前後。欧州などと比べて低く、伸びしろが期待される。

 同社は米サンディエゴ国際会議場で開催した世界最大規模の電力関連技術展「DISTRIBUTECH International 2023」(7~9日)で、高い安全性や設計自由度の高さ、長寿命が最大の特長を持つRF電池を紹介し、米国での事業展開を本格化することを表明した。

 井上治社長は「当社のRF電池は系統側の需給調整力、非常時のマイクログリッド運用、エネルギー市場と(品質安定など)アンシラリーサービス市場での取引の用途として非常に高く評価されており、展示会期間中もたくさんの期待の声をいただいた」と述べた。

(15日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)