エネチャージ機能を搭載

排熱蓄熱し冷暖房に活用

　パナソニックは、「新呼吸エアコン（人も家も呼吸する）」エオリア23年度フラッグシップモデルLXシリーズ（2.2kW～9.0kW）で省エネ、快適、清潔空調の提案を強める。

　23年度モデルLXシリーズは、エネチャージ機能搭載やナノイーX搭載、給気・排気換気搭載など省エネ・快適性能が評価され、「2022年度省エネ大賞」（製品・ビジネスモデル部門）で省エネルギーセンター会長賞を受賞した。

　エネチャージは、コンプレッサーの排熱を蓄熱して暖房や冷房に再利用する技術。今まで捨てられていた熱を有効に活用することで、省エネ性に大きく貢献する。エネチャージを活用した「エネチャージ極上冷房」では、排熱を安定運転時に活用し、温湿度を保ちながら省エネ・快適冷房を実現し、従来モデルと比べ安定運転時の消費電力は10％抑えられる。

　また、23年度モデルから新搭載した「しっとり冷房」では、湿度をコントロールして、冷えすぎない優しい冷房運転が可能で、通常冷房と比べ15％の省エネを実現する。

　「エネチャージ極上暖房」も、排熱を活用し、省エネを保ちながら霜取り中も暖房が止まらない「ノンストップ暖房」により、省エネ・快適暖房を実現する。

　エネチャージを使った霜取りの場合、コンプレッサーにためた熱を使うので、霜取り中でも温度は下がらず、室温低下は1度以下に抑えられ、快適性が高い。

　また、エアコン暖房の不満点に「乾燥」がよく挙がる。LXシリーズには室外機に外気の水分を効率よく吸着する高分子収着材を搭載し、給水フリー加湿を実現する。

　高分子収着材は、ゼオライトと比べ最大約5倍の給水量を持っており、効率よく加湿できる。急速に温度が高まる高性能PTCヒーターを使って、素早く吸着した水分を室内に投入することで、快適性が高まる。

　清潔性能では、「ナノイーX（48兆）」（＝OHラジカル量48兆個／秒）を搭載し、換気だけでは取り除けない付着した花粉、臭い、カビ菌を抑制するといった清潔性を高めた。

　部屋の空気はもとより、ナノイーXによりエアコン内部のカビ菌の除菌も実現する。また、エアフィルターにはAg＋（銀イオン）に加え、抗ウイルス剤をコーティング。捕集したほこりに潜む菌の増殖を抑制し、特定のウイルスの数を減少させる（SIAA認証取得）。