2023.02.17 【ルームエアコン特集】富士通ゼネラル 「ノクリア」Wシリーズ

「ノクリア」Wシリーズ

中級機で新省エネ基準達成

音声アドバイス機能で節電意識高める

 富士通ゼネラルは、2027年を目標年度とする新省エネ基準を達成したルームエアコン中級機「ノクリア」Wシリーズを23日から発売する。

 省エネ性と快適性を追求した最上位機Xシリーズや高級機Zシリーズと合わせて、市場でのシェア獲得を目指していく。

 Wシリーズは、中級機ながら新しい省エネ基準を達していることがポイントだ。

 例えば2.2kWタイプでは期間消費電力量630kWh、APF(通年エネルギー消費効率)6.6で、エアコンの使用年数を10年と仮定すると電力使用量に大きな差が出ることが期待できる。

 0.5度刻みの温度設定をはじめ、節電設定や電気代の音声アドバイス機能も搭載。その日の運転時間の通知や、前日の電気代を超えそうな場合に注意を促すことなど、日常生活で省エネ・節電意識を高めやすい機能を盛り込んでいる。

 フィルター自動掃除機能や「熱交換器加熱除菌」、風の吹き出し口でもカビの繁殖を抑制する「防カビ送風路」、フィルター上に付着したウイルスや細菌、カビの繁殖やアレル物質を抑制する「ウイルカット・フィルター プラス」といった機能も搭載。「ノクリア クリーンシステム」として室内機の清潔性を高めている。

 デザインにもこだわっている。前面には手すきで作られる紙のような繊細な陰影を表現する線の紋様を施し、ぬくもりのある自然な風合いを演出。水平・垂直を基調としたフォルムは、本体をスリムに見せて圧迫感を低減する。

 XシリーズとZシリーズは、Wシリーズの一段上をいく性能を備える。

 暖房性能では、除霜運転中も暖房運転を継続する「バイパス暖房」を新搭載する。

 従来は室外機に霜が付着すると、いったん暖房運転を停止して約4~15分間の除霜運転を行っていたが、バイパス回路を搭載したことで、暖房時に室内機に向かう高温の冷媒の一部を室外機の熱交換器に流し、室外機の熱交換器に付着した霜を溶かしながら暖房を継続できるようにした。

 家庭内にWi-Fi環境がなくても、スマートフォンをリモコンとして使える「スマホリモコンモード」も搭載する。専用アプリをインストールしたスマホと室内機のWi-Fiを直接接続することで、リモコンとして使える機能だ。

 最上位機のXシリーズは、室内機の左右に搭載した「デュアルブラスター」を生かし、温度と速さの異なる2種類の気流をコントロールするハイブリッド気流で快適性を向上している。