2023.02.20 成田空港と東京ガスが脱炭素へ新会社 1000億円で世界最大の太陽光など、海外展開も視野

太陽光発電の設置イメージ

 成田国際空港(NAA)と東京ガスは20日、都内で記者会見し、空港の脱炭素化を進める新会社を共同で設立したと発表した。4月から事業を始める。NAAからエネルギー供給設備の移管を受け、空港へエネルギー(電気、熱)を供給。空港では最大規模となる太陽光発電設備の導入など、2050年までに1000億円規模の投資を計画する。将来は国の内外での事業展開を見据える。世界的にも珍しい事業とみられる。

 新会社は「Green Energy Frontier(グリーン・エナジー・フロンティア)」で、両社が折半で出資。既存設備の低炭素化に加えて、水素やカーボンリサイクルなど次世代の脱炭素技術にも取り組む。

 同空港には太陽光発電のポテンシャルとして、滑走路近くや建物上部など、東京ドーム約40個のスペースがあるといい、段階的に整備を進め、最終的に180万MW(一般家庭の約7万世帯に相当)の設置を計画。地産地消のエネルギーで、脱炭素を図る。
(21日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)