2023.02.21 EVや再エネ、持続可能な銅で支える 廃スマホなど「都市鉱山」活用

生産の工程の一部

大きな煙突がシンボルの佐賀関製錬所大きな煙突がシンボルの佐賀関製錬所

 廃棄されたスマートフォンなど「都市鉱山」は各分野で注目されているが、それを本格的に活用しているのが、JX金属。半導体関連など先端材料に注力している中、柱とする電気銅の生産で、原料不足が懸念されているためだ。

 背景には、銅需要の増大がある。EVなどではエンジン車に比べ約4倍の銅が必要。再生可能エネルギーでも、発電容量当たりで約4倍の銅が必要とされる。

 そこで、リサイクル原料比率を50%に高めるハイブリッド製錬を推進。グリーンを支える銅の生産体制自身も持続可能に進めようという「サステナブルカッパー・ビジョン」の柱となっている。

 中国などとの調達競争もあるだけに、技術を磨きつつ、電子部品のメーカーなどとのサプライチェーンを通じ、体制を構築していく構えだ。

 100年以上の歴史のある同社の大分の拠点で、取り組みの現場に迫った。

(22日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)