2023.02.28 【複合機&プリンターソリューション特集】リコー
A3フルカラー複合機新製品「RICHO IM C3010」
DXとサステナビリティー支援 A3カラー複合機新製品群、14日に一挙発売
リコーは、ワークプレイスの変革を通じて、DX、働き方改革を支援している。今月14日には、新たに顧客のDXとサステナビリティーの両面で価値を提供するA3フルカラー複合機の新製品群を一挙発売した。
ラインアップは、「RICOH IM C6010」「同C5510」「同C4510」「同C3510」「同C3010」「同C2510」「同C2010」の7機種16モデル。
働き方改革や紙の電子化が推進され、複合機はデジタル化、DX支援のエッジデバイスとしての役割が高まっている。
リコージャパンの石井晃ICT事業本部オフィスプリンティング事業センター長は「当社は、エッジデバイスやソリューションを組み合わせた価値の提供により、業種業務ごとのワークフローをデジタル化し、お客さまのDXを支援している。アナログとデジタルをつなぐエッジデバイスとして、紙文書の電子化と書類作成業務の効率化により、DX時代の〝はたらく〟をバックアップしていく」と、新シリーズ投入の背景を語る。
新製品は、名刺や領収書などの小サイズ原稿を含めた多様な紙文書を電子化できる。共創プラットフォーム「RICOH Smart Integration」を介し、「RICOH kintone plus」(有償)などのさまざまなアプリケーションを複合機と連携することで、電子化した文書を手軽に閲覧、管理、データ処理ができ、ワークフロー全体の効率化を実現する。
オプションでは紙折りや針なしとじ機能の強化を図り、業務に合わせて最適な形で文書を出力できる。
クラウドに接続することで、強固なセキュリティーが求められるが、最新のセキュリティー機能(TLS1.3、TPM2.0、WPA3など)や顧客のセキュリティー強化への対応(NIST SP800-171)を搭載している。
環境面では、省資源・省エネルギー化によりライフサイクル全体での環境負荷(カーボンフットプリント)を前身機より約27%削減。また、本体樹脂総重量の約50%(重量比)に回収材(再生プラスチック)を使用しているほか、製品梱包材にリサイクル可能な紙材料を使用し、包装プラスチックを従来比54%削減している。
同社は、デジタルサービスの会社への転換を目指し、デジタルサービス戦略を強化している。昨年10月には、サイボウズとの業務提携によるデジタルサービス事業の第1弾として、クラウド型業務改善プラットフォームRICOH kintone plusの提供を開始。また、業務用スキャナーのトップメーカーのPFUをグループ化、ドキュメント事業を強化している。
ソリューション商品では、中堅・中小企業向けの課題解決型サービス商品「スクラムシリーズ」が好評だ。2022年度上期で累計販売が26万5000本を突破した。22年度も前年比20%増で推移し、10~12月には販売本数が2万本を突破、四半期で最高を記録した。中小企業向けには「スクラムパッケージ」、中堅企業向けにはSEの構築事例をアセット化し、ニーズに合わせ最新技術などでカスタマイズしたスクラムアセットを提供している。