2023.02.28 【複合機&プリンターソリューション特集】東芝テック

「e-STUDIO」新シリーズ

「e-STUDIO」新シリーズ 機能強化とクラウド連携 働き方改革など対応

 東芝テックは、「Workstyle Renovation(ワークスタイル リノベーション)」をコンセプトに、複合機「e-STUDIO」の新シリーズを、昨年7月から発売開始し、好調に推移。新たにクラウドストレージサービス「Collastorage(コラストレージ)」との連携で、使い勝手の向上を図った。

 ワークプレイス・ソリューション事業本部国内営業統括部の菊地義祝企画・推進部長は「複合機市場は、コロナ発生からワークスタイルが大幅に変化、〝箱売り〟から〝コト売り〟への転換が進んでおり、複合機と連携したクラウドストレージサービスが大きく伸びている。2023年は、働き方改革、BCP対策、さらに電子帳簿保存法、インボイス制度などにフォーカス、また、サブスクリプションサービスを加速させる」と話す。

 e-STUDIO新シリーズはカラー低、中速複合機5モデル、モノクロ4モデル。

 新しい働き方に対応、〝使う〟(USE)、〝つなげる〟(CONNECT)、〝守る〟(PROTECT)の三つのコンセプトで機能を強化。10.1インチ液晶タッチパネルを採用し、給紙カセットの自動引き込み機能、人を感知し節電モードから立ち上げ動作を始めるモーションセンサー、など使い勝手を向上させた。

 クラウド連携では、スキャンデータを、複合機から直接クラウドにアップロード、クラウド上のデータを複合機の操作だけで印刷できる。また、セキュリティーでは保存されたデータの暗号化、マルウエア対策、指紋認証など強化している。

 さらに2月から複合機本体のバージョンアップによる機能強化と、Collastorageとの連携機能を追加した。FAX受信のナンバー・ディスプレイ機能を強化した。受信したFAXをデータ化した際に、発信番号ごとに振り分けて保存できる。新発売の「e-BRIDGE plus for Collastorage」により、スキャンしたデータをCollastorageに直接保存でき、また、直接印刷できる。FAX文書をデータ化し、Collastorageに発信番号ごとに分け、直接保存も可能。

 「DXや働き方改革に対応、複合機と連携した機能を強化していく。AI-OCR、RPAなどによる自動化、省力化の需要が拡大している。また、電帳法、インボイスなど大きなビジネスチャンス。Collastorageとのセットで販売攻勢をかける」と同本部国内営業統括部の大西誠企画・推進部ソリューション支援担当グループ長。

 e-STUDIOシリーズは、特殊用紙への対応力を強化しているが、新たに従来の紙の製造と比べ、環境負荷を低減できるLIMEX素材への対応を強化した。

 また、1台で「消す印刷」と「残す印刷」が可能な「リサイクル/リユース」に対応したハイブリッド複合機「Loops」を「通常業務の中で、紙の無駄の排除などサーキュラーエコノミーの促進の観点から、普及に拍車をかけていく」と同本部国内営業統括部企画・推進部の野村護氏は強調する。